読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ベルギーひとり旅行記 (6) - アントウェルペンのグランカフェ・オルタ「Grand Cafe Horta」

Trip Photo

f:id:yag_ays:20170307231712j:plain

前回のベルギーひとり旅行記 (3) - アントウェルペン中央駅「Antwerpen-Centraal」にてひとしきり駅舎に満足したあと、気を取り直してアントウェルペンでの最初の目的である「鳥の市」に向かう。これは日曜朝から開かれている朝市で、その名の通り鳥が実際に売られていたりもするマーケットだ。まあ実際は普通の朝市と変わらずに、食料品から衣料品、その他なんでも揃うようなものだったのだが、その話はまた別の機会にするとして、今回は朝市に向かうまでに立ち寄ったカフェの話。

この「グランカフェ・オルタ」は、鳥の市の会場であるVogelenmarktの少し北側にあるカフェ。ベルギーの巨匠ヴィクトール・オルタという建築家が設計した建物で、アール・ヌーヴォー建築様式で建てられている……というのは後知恵で、そのときはたまたま通りがかったときにお洒落なカフェだなというくらいにしか認識していなかった。結果的にこのグランカフェ・オルタに入って大正解だったものの、こういった偶然の出会いは後々価値がわかるもので、もう少し堪能しておけばよかったと少し後悔することもある。

このガラス張りの建物と手前の木張りの床、そして柱や梁の鮮やかな黄色がなんとも言えず良い雰囲気を醸し出している。一度は鳥の市の場所を確認するために建物の前を素通りしたものの、そのあと戻ってきて入りたくなるほどには、その外見自体にも魅力が溢れていた。と言えば聞こえがいいが、実際には朝食を食べられるところを探していて、外からも開店していることがわかるこのお店を選んだというのが現実。

グランカフェ・オルタのメニュー。すべてのメニューはフランス語・オランダ語・英語で併記されているので、なんとか読み解くことができた。

このメニューは、机の横にある引き出しに収納され、"Horta"というロゴだけがガラス越しに透けて見えるようになるというお洒落なセッティング。まだ客が通されていない机にもお皿とカトラリーが置かれているのが良い。

店の奥にはバーカウンターも見える。夜はレストランとしてディナーも提供されるようだ。下の階にも食事するスペースが設けられている。どこを見ても雰囲気があり品がある。

さて、そんなこんなで建物の雰囲気を満喫しつつ写真を撮っていると、頼んだ食事が徐々に運ばれてきた。注文した食事は"Art Nouveau"という名前のメニューで、"Coffee or tea/ bread basket salmon/ prosciutto/ fruitssalad/ scrambled egg/ smoothy and Cava"という内容のもの。€16.50。

これは「アントワープの手」という巨人の手をかたどった、地元では有名なクッキー。

このパンが美味しいこと美味しいこと。

サーモン、プロシュート、フルーツサラダ、スムージー。

そしてスクランブルエッグがあり、これで食事は全部。スクランブルエッグは当然ながら(?)塩味が付いていなかったので、机のソルトミルで味付けをした。ちなみに右上にチラリと写っているのがCavaことスパークリングワインで、モーニングの食事にもナチュラルにお酒が出てくるところがヨーロッパらしいというか、お洒落なカフェらしいというか。

市に向かう人たちの姿をガラス越しに見つつ、美味しい料理を満喫し、紅茶を飲んでぼーっとしていると、いつまでもこの空間に居られる気分になってくる。ただ、当初の目的の鳥の市は時間的にもう開かれているだろうし、周りにお客さんも増えてきたということもあって、もう少しゆっくりしたいと思う気持ちを抑えつつ店を後にした。

参考